品質について
官能検査
プロポリスの色は、黄土色、茶色、赤や緑がかった灰色など、採取地によって様々です。透き通っていたり、エナメル状だったり、ツヤがあったりマットだったりします。粘稠性は温度次第で、ガラスのように固いものや、粘りがあって軟らかいもの、または乾燥して砕けた小片です。香りも由来によりかなり違います。ヨーロッパのプロポリスは香辛料のバルサミコ風で、ハチミツやビーワックスの香りに似ています。味も由来によって、花のような味わいがあったり、刺激や苦みがあったりします。舌に麻酔作用が残ることがあります。
化学的組成
プロポリスには、これまで300種類以上のフェノール類が確認されていますが、その由来と加工法によって、組成と品質に違いがあります 。
成分群 | 量の割合 |
---|---|
植物樹脂: ポリフェノール (カルコン, ジヒドロキシカルコン, フラバノン, フラボノール) | 5~50% |
ワックス: 炭化水素, 高分子エステル, エーテルとケトン, 高度脂肪酸とステロイド | 5~30% |
精油: 芳香族酸とエステル, テルペノイド, アルコール, アルデヒド, ケトン | 5~10% |
その他の有機成分: アミノ酸, 糖, ビタミン, ミネラル | 1~10% |
含有量や薬理作用により、ポリフェノールが最も重要です。全体量の50%を占める主要な成分であり 、プロポリスの持つ生物活性力を幅広く支えています。
プロポリスの並外れて高いポリフェノール含有量は、他の植物性食品と比較してみても明らかです。ドイツで販売されている果物や野菜(ブロッコリー, チリメンキャベツ, 玉ねぎ, コケモモなど)では1㎏あたり約 0,05 g であるのに対して、ROHA社で使用しているプロポリスは、1㎏あたり 300 g 以上含みます。
ポリフェノール – プロポリスに含まれる健康促進の有効成分
ポリフェノールは、植物一般に含まれる最も重要な成分群のひとつです。いわゆる二次植物成分に属し、植物の組織を保護する重要な機能があります。ポリフェノールは必須栄養素ではありませんが、健康に幅広い効果をもたらします。健康促進効果として、抗酸化、抗ウイルス、抗菌、抗ガン、抗炎症、免疫調整作用が確認されています
ポリフェノールは化学的に多様であり、さらに細分類されます。それらに共通する特徴は、ひとつ以上の芳香族ベンゼン環に結合した2つ以上のヒドロキシ基を有することです。フェノール酸は、特に桂皮酸、コーヒー酸、安息香酸の形で植物に含まれます。抗酸化作用や、一部は抗ガン作用があり、心臓病やガンの予防に役立ちます。
ポリフェノールの中で最大かつ最重要なグループは、フラボノイドです。フラボノイドの中では特にアピゲニン、クリシン、ガランギン、ケルセチン、ケンフェロール、ピノセンブリンが、高い生物活性を示します。プロポリスにフラボノイドとコーヒー酸(-エステル)が検出されることは、とりわけ薬理効果が期待できます。
品質管理
ROHA社は原材料を集中管理することで製品の高い品質と安全性を保証しています。 プロポリスは植物由来の動物性製品であるため、植物界でのピロリジジンアルカロイド、アフラトキシン、殺虫剤等による汚染について、原材料を検査する必要があります。ミツバチの治療に使用される薬品も、標準検査対象の汚染物質のひとつです。
環境汚染の悪化に伴い、プロポリス製品に加工する前の原材料を重金属と多環芳香族炭化水素(PAKs)で検査し、品質基準の保証を確実にしています。さらに全原材料について、遺伝子組換えや放射線照射をしていないことを証明する保証書があります。
大規模な分析と品質管理により、高品質に精製され、ラボの検査で確認され、高濃度でかつ天然の組成を維持したプロポリス粉末が出来上がりました。薬品品質で標準化されたバカナサン製品には、汚染物質に対する高い安全性が保証されています。